愚痴
愚痴は嫌い。なぜなら、建設的ではないから。
愚痴を言うことで積年の課題が解消するとか、作業が効率化されるとか、人間関係が強固になるとか、そんな効果があるなら喜んでする。でも絶対にそんなことにはならない。
人間関係はむしろ悪化するだろうし、愚痴を聞かされたことがきっかけで新たな愚痴が発生し、連鎖する場合もあるだろう。
最近読んだ本には「サビは鉄から出て鉄を腐らし、愚痴は人から出て人を腐らす」と書いてあった。
一方で、愚痴を言ってスッキリするケースも少なからずあることは一定理解できる。
なので、伝える際の配慮や工夫が必要だ。
個人的には以下のようにすればよいと思う。
- 愚痴を言うことを予告する
愚痴を言う時には、必ず相手が存在する。その相手の時間の何割かを、これから自分のために割いてもらわなければならない。
まず、そのことを相手に予告し、了解を得る必要があるだろう。
また、内容によっては相手を不愉快にさせるかもしれない。この可能性についても言及し、しぶしぶでもいいので納得してもらう必要もあるだろう。
- 愚痴の最中に反論しない
愚痴にはついつい反論したくなるが、それをしてしまうとヒートアップしたり、それ自体が新たな愚痴の火種にもなりかねない。
よって、愚痴の最中は適当にうなづいてやり過ごした方が良いだろう。
自分が愚痴を言う場合は、相手に黙って聞いてほしいことを要求し、自分が聞く場合は黙って聞く。
- お礼を言う
わざわざ時間を割いて愚痴を聞いてくれたことに感謝し、相手にその旨を伝える。
スッキリした、前向きな気持ちになった、やる気が出たなど、具体的な感想を添えるとなお良いだろう。
愚痴もコミュニケーションの一つと考えると良いのではないだろうか。