報告するということ
バイデンさんが次期大統領に就任するにあたって、閣僚人事を発表した。
その際に周囲に言った言葉が、たしか
「私が知りたい内容を報告するのではなく、私が知っておくべき内容を報告してほしい」
というものだったと記憶している。
なかなか良い台詞だ。
人間誰しも悪い報告は聞きたくないけど、経営層や管理職はそれを知っておかないと正しい判断や決裁ができなくなる。
ところで、情報伝達は「ホウ・レン・ソウ」としてよく新入社員に教えられると思うが、厳密にはベクトルが存在すると考えられる。
・報告(上向きの矢印):上司や経営層に状況を伝達する
・連絡(下向きの矢印):決まったことを部下やチーム内のメンバーに伝達する
・相談(横向きの矢印):チーム内・チーム外に調整・依頼事項等を伝達する
ホウ・レン・ソウをしっかり行えば、全方位のベクトルが充足できるので、この考え方は自分の中で結構しっくりきている。
また、このホウ・レン・ソウは、本人がしっかり行うという意味は当然として、上司がそれを可能とするような職場づくりをしなくてはならない、という意味もあるらしい。
自分にとって都合の良い報告しか受け付けないダメな上司を何人も見てきた。
バイデンさんはどうだろうか。